2025年12月2日-21日|潮江中学校2年生を対象とした「プレゼンテーション」の講義を行いました

2025年12月2日、16日の2日間にわたり潮江中学校の2年生2クラスを対象とした「プレゼンテーション」に関する特別講義を、ネクストメディアの坂上が行いました。
今回ご縁をいただいたきっかけは、坂上が非常勤講師を務める学校法人龍馬学園さん。
数ヶ月前に潮江中学校さんをご紹介いただき、修学旅行を題材としたプレゼンテーションを計画している2年生に対して、講義を行いました。
プレゼンテーションは、人生を切り拓く重要な技術
12月2日に開催された第1回目は、1時間にわたって「全人類に必要なプレゼンテーションの技術を身につけよう!」という講義を行いました。
プレゼンテーションのスライドは、生成AIでも作成できる時代。
実際に講義で使用したスライドは、NotebookLMで作成した資料を使い、「きれいな見た目のスライドは一瞬でつくることはできますが、プレゼンテーションの目的=人の心を動かし、行動を起こしてもらう」ことは人間の仕事であるとお伝えしました。

社会人や大学生、高校生向けの講義は何度も経験してきましたが、中学生は初めてで、内容がどのように受け止めてもらえるか、少し心配しながらの授業でしたが、みなさん真剣に話を聞いてくださいました。

「話す」のは自分中心、プレゼンテーションは「相手中心」のプレゼント
実はご相談をいただいたタイミングである7月の段階で、生徒の皆さんのプレゼンテーションを拝聴していました。
そのときに感じたのは、自分たちが考えたことをそのまま「話している」状態であること。いっぽうで、生徒の皆さんが他の班の発表に耳を傾け、発表が終わると拍手をして仲間の発表を応援している雰囲気が印象的でした。
「発表している相手の気持ちを考えて、話を聴くことができる」
12月2日の講義では、この「相手の気持ちを想像する」ことが、伝わるプレゼンテーションの第1歩であることをお伝えしました。
中間発表を経て、劇的にプレゼンテーションが改善
2年生2クラスは、3〜5人の班分けをされており、2クラス合わせて16班でした。
全員が京都に修学旅行へ行った経験をテーマとして、プレゼンテーションを組み立てていたのですが、12月16日の中間発表では、準備ができている班とまだまだ途中段階の班の差がかなりあるように思いました。
それでも、いくつかの班は「自分の話したいことを話す発表」から、「相手がどう感じるか?を意識したプレゼンテーション」に内容が進化しており、潮江中学校のみなさんの進化のスピードに驚きと感動を覚えました。

そして迎えた12月21日の最終発表。
審査員は、ネクストメディアの坂上と潮江中学校の校長先生。さらに、クラス全員がプレゼンテーションの評価シートに記入するスタイルです。
中間発表では、準備に時間がかかり授業時間をオーバーしてしまった反省から、1班5分の制限時間も設けられ、中間発表よりも難易度が上がった最終発表。
中間発表で一度聞かせてもらっているプレゼン内容ですので、そこまで期待せずに “審査員席” から話を伺ったのですが、結論、ちょっと感激するほどの進化を見せてくれました。
- プレゼンの最初に、キャッチーな言葉で「結論」を話してからプレゼンする班
- 最初に問いかけをしてから、「この答えを今から話します」と聴衆の興味を引き出してからプレゼンする班
- 京都で体験したことの「事実」と自分たちの「心が動いたポイント」を、最後に「聴いている人に役立つメッセージ」として落とし込めている班
思わず唸るような構成や話し方のプレゼンテーションをする班もあり、講師として呼んでいたいただいた僕たちも大変勉強させていただきました。

社会人と比較しても、レベルの高いプレゼンもありました。
中学生の学習能力って、ハンパないですね…!
プレゼンテーションで、人生を切り拓こう!
校長先生と一緒に「これはすごい」と思わず、顔を見合わせて感想を交換しながら、教えていただいたのは、いま高知県でも「フロンティア入試」という学力だけでなく、多面的な視点で学生を評価し入学判定をする制度が広がっており、プレゼンテーション能力で入学が決まるとのこと。
これから、高校や大学などの進学、就職活動や仕事における提案活動など、プレゼンテーションをする機会はどんどん増えるであろう生徒の皆さん。
今回の授業が少しでも、「相手の気持ちを動かし、行動を起こす」プレゼンテーション技術を磨くきっかけに寄与できたら嬉しく思います。
潮江中学校の先生方、そして2年生のみなさん、ありがとうございました!