合同勉強会「NEXTLAB.」2021年12月の内容を一部紹介します
ネクストメディアの坂上です。
毎週水曜日に開催している合同勉強会「NEXTLAB.（ネクストラボ）」の 2021 年 12 月の内容を紹介します。
2021年12月の勉強会のテーマと、参加者の反応
12 月の勉強会は下記の 4 回でした。
第175回では、合同勉強会を一緒に行っている有限会社データプロの篠田常務に来社いただき、Webディレクションのコツや、求められる職能などについて、パネル形式で対談しました。非常に盛り上がり、かつ普段とは違った視点を得られて学びが深まったので、また機会を作れたらと思っています。
今年最後の勉強会では、過去の勉強会の振り返りと今後の運用方針について、田島さんとディスカッションしながら進めました。
- 第175回｜Webディレクションあれこれ（2021年12月1日）
- 第176回｜ウェブデザインの機能性と情緒性（2021年12月8日）
- 第177回｜ビジネスモデルとバリューの関係（2021年12月15日）
- 第178回｜2022年度の合同勉強会（2021年12月22日）
今後も、仕事の現場で実際に感じたことや、工夫したことをタイムリーに共有し実務へフィードバックする場として、勉強会を活用していきたいと思います。
※参加者個人が特定されないよう、参加者のコメントは抜粋、編集を入れています。
第175回｜Webディレクションあれこれ（2021年12月1日）
概要
「Webディレクション」と一言でいっても、業務範囲や必要な知識スキルの幅は非常に広いと思います。
今回は、データプロの篠田さんと3つのテーマで、パネルディスカッションしてみたいと思います。
参加者の反応
「とても濃い内容で、二人の仕事に対する考え方、向き合い方の中に、自分の作業を効率よく進めていくためのヒントが詰め込まれていたと感じました。
今まで作業を進めていく中で、情報の漏れや進行状況やゴールが分からなくなってしまい、レスポンスが遅れてしまうことがあったので、作業のチェックリストは自分でも作成して使ってみようと思いました」
「これまで打ち合わせの際、自分の意見を求められる状況になったときにフリーズしたり、持ち帰りにしてしまうことがあり、悔しさを感じることがありました。篠田さんが話されていた『どんなディレクターになりたいか』を考えた時に、聞き取った情報を基にクライアントさんの要望を汲み取り、その場で提案ができるディレクターが求められているのも感じますし、自分もそうなりたいと以前以上に思うようになりました。
先ずはヒアリングした情報を間違って解釈していないか、伝えていないかに気を付けて持ち帰るところを伸ばしていき、上司や同僚の意見を聞き、自分の中の選択肢の引き出しを増やしていきます」
「坂上さんも篠田さんも早口だったので、これは全集中で聞かないと！となりました（笑）。
なんとかついていけたので、入社してから、自分の聞きとる力＆処理速度が少し上がったような気がします（笑）。以前は、わからない横文字も多かったので調べながら聞いていたように思います。引き続き、成長していきたいと思います」
「まだまだ二人のお話聞いていたいです！第2回も楽しみにしております！」
「篠田さんのプロジェクト管理のお話、もっと詳しく聞いてみたいです」
「期日が伸びた際の打ち合わせコストとして進行管理費を設けたり、まず 50点でリリースしてフェーズ 2 へ移行したり、期日に余裕があるかどうかで提案方法を変えたり…
こんな風に臨機応変に対応できるから、お客様や社員の方からも信頼されるんだなと感じました。」
「篠田さんがおっしゃっていた『何が得意なディレクターなのかを共有することが大切』という言葉がとても印象に残りました。
個人戦でななくチーム戦なので、得意不得意を共有し、助け合いながら気持ちよく仕事ができるのが理想だと感じています。
私は、チーム全員が気持ちよく仕事ができるようたち振る舞えるディレクターになりたいです。（もちろんお客様によりよい提案ができるようになることも！）
働きやすい環境（伝えやすい・頼りやすい・相談しやすい）をつくることが、「品質」にも「期日」にも影響すると思うからです。」
「制作マニュアルやチェックリストについてですが、私は『これ何のためにやってるんだっけ？』『目的なんだっけ？』『次なにするんだっけ？』とフリーズしてしまうことが多いので、そのようなものがあると便利だし無駄を省けるなと思いました。自分なりに簡単なものを作成してみます。
坂上さんと篠田さんの共通点が『畳む力』だと知ることができ、とても勉強になりました！第二弾も楽しみです」
第176回｜ウェブデザインの機能性と情緒性（2021年12月8日）
概要
デザインの良し悪しは、デザイナーの「センス」やクライアントの「好み」など、感覚的な要素で決定すると思われがちです。
しかし、ディレクターやデザイナーは意図やプロセスを具体的に説明できたほうがいいでしょう。
一つの視点として、デザインの機能性、情緒性について、皆さんと考えられたらと思います。
参加者の反応
「デザインを構成する要素、必要な要素について知ることができ、自分が作る時・説明する時にどうしたらいいか、勉強になりました。
情緒性をデザインに反映させるスキルは、個人の得意・不得意など左右される面もあると思うのですが、様々な制作物にふれる機会を増やすなどして、引き出しを広く多く持てたらいいなと思いました」
「専門学生時代、『良いデザイン』とは何だろう？と考えていたことがありましたが、今回の話に出てきた『目的に合わせた機能性と情緒性のバランス』の要素がとても大きいと思いました。
クライアントさんの好みによってデザインのトーンも派手な物になったり、逆に落ち着いた物になったりしがちだと思いますが、特に商業デザインは『本当にその方向性で目的は達成できるのか？』という視点でご提案することが大切だと、改めて思いました。
関わる人も多いと、ディレクションや提案も難しいように思いますが、バランスを意識して仕事に取り組みたいです」
第177回｜ビジネスモデルとバリューの関係（2021年12月15日）
概要
僕たちには Web サイトやパンフレットの制作を通じて、多くの企業の経営理念や社是・社訓に触れる機会があります。
先日CEOを退任した SmartHR の宮田さんの考え方をトレースしつつ、バリューを起点とした事業の伸ばし方について考えてみたいと思います。
参加者の反応
「目的から逆算する考え方は、仕事だけでなく様々なことに通ずる部分もありますね。話を聞きながら、色々考えさせられました。
他の参加者もコメントされていますが、クライアントが経営理念など特に定義していない場合、ヒアリングでの問いを作る力や聞く力が試されると思いました。」
「ビジネスモデルから逆算してバリューを定義する、という考え方は、とても腹落ちするものでした。
自分たちのビジネスとバリューが遠かったり、つながりを見いだせていないと、バリューもビジネスも機能しないのかなと思います。
ただ、言うは易しで、それを生み出していくのは難しいですね…。
私たちの仕事、クライアントワークに置き換えると、高知の小さな企業（個人事業など）では経営理念なども定義されていないことがあると思いますが、それでもクライアント企業には独自の考えがあり、クライアントのビジネスモデルを深く理解することも必要。
ヒアリングの中で、その企業の理念の輪郭を引き出して、捉えた上でプロジェクトを進められるようになりたいです」
第178回｜2022年度の合同勉強会振り返り（2021年12月22日）
概要
ほぼ毎週継続してきた勉強会も、お陰様で今回で 178 回を数えるまでとなりました。
過去を振り返りつつ、2022年度は皆さんの意見も伺いながら、主テーマをいくつか設定できればと思います。
コメント
元々、たった二人で情報と認識をすり合わせる目的で始めた合同勉強会「NEXTLab.（ネクストラボ）」。
他部署メンバーや、パートナー会社さんも巻き込みながら、コツコツと 178 回続けられていることに感謝しています。ネクストメディアに限らず、近年の目覚ましいWebテクノロジーの発展、新サービスが急速に世界中に広まり、僕たちの生活を変えていく時代においては、新しいことを学び続ける姿勢が大事です。
知識として仕入れるだけでなく、ジブンゴトとして取り入れ、古い感覚を新しい考え方ややり方に合わせていく必要があります。新しい技術やサービス、聞き慣れない言葉で説明される概念の本質を掴むためには、アナログながら、自分の言葉で説明し、他の人の感覚や捉え方を確認していくことしかないようにも思います。
企業が効果的な情報発信を行い、成果を導くためには、「事業」と「組織」と「個人」のベクトルを合わせる必要があり、コミュニケーションの核となる方針や概念の「共通理解」が得られている必要があります。
2022 年も、新しい技術や手法を取り入れながら、レベルアップしていきたいと思います。
いっしょに学びましょう
ネクストメディアでは、クライアント企業のマーケティング責任者さまや Web 担当者さまに伴走、Web 活用や情報発信の体制づくり、ノウハウ構築をお手伝いしています。
また代表の坂上は、経営者 / Web担当者 / マーケティング担当者 / 広報担当者 / クリエイター / 大学生 / 高校生向けのセミナーや勉強会の登壇を行っています。
興味を持ってくださった方は、お気軽にお声がけください。
